出会い系の事件出会い系サイトの利用がきっかけで起きる事件や被害についてのまとめと解説。優良・悪質を問わず出会い系に登録することには、犯罪や被害などの事件に巻き込まれるリスクが少なからず伴います。事件の事例を元に巻き込まれないための対策や注意点について解説します。


出会い系の利用がきっかけで起きる事件

出会い系を舞台におきる事件は、主に以下の二つのタイプに分類することができます。

サイト運営者による詐欺行為に起因する被害や事件

出会い系に登録することをきっかけに起きる事件の中で最もよく知られているのが、サクラによる詐欺被害事件です。多くの人が見聞きしたことがある通り、出会い系サイトのほとんどすべてにおいてサクラは陥られており、正確な知識や情報を得ることなく出会い系に登録してしまうと、ほぼ確実にサクラ詐欺被害に遭うことになるほど、出会い系におけるサクラ行為は蔓延してしまっています。

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出会い系サイトの利用体験が豊富な人であれば、優良と悪質の区別がある程度できるだけの情報や知識、そして経験を持ちあわせている場合が多いので、この種の被害や事件に巻き込まれる可能性は低いですが、出会い系を初めて使う人などは、無料出会い系に登録し、そのことをきっかけにサクラ被害に遭うことが多いです。

また近年では、サクラ会員とのメール交換を通じて生じる単純な被害以外に、金銭の受け渡しを口実にサイトにアクセスさせ、そのことをきっかけとして架空請求を行うタイプのサクラ被害・事件も数多く発生しています。このタイプの事件においては、出会い系サイトを利用することに関心がない人でも被害に遭う可能性がある点に危険性があります。

サクラ詐欺被害事件の事例

最近起きたサクラ詐欺被害事件の事例を下野新聞「SOON」の記事から引用します。

「重要連絡プール金についてご案内」「プール金受取直通窓口1億2000万円の受取を早急に終わらせて下さい」などとメールがあり、興味を持った男性がメールで返信したところ、出会い系サイトの窓口担当者を名乗る男から、「サイト利用料金の延滞料金が発生しています」「プール金を受け取るには、この延滞料金を精算しないといけない」「料金を送ってください」などと要求された。男性はこれを信じ、3月20日から4月29日までの間、6回にわたり、宇都宮市内の郵便局から相手が指定した宛先に現金合計421万7000円をレターパックで送った…

引用元
架空請求詐欺で421万円被害 宇都宮 – 下野新聞「SOON」

この事件はまさに、当初は出会い系に関心のなかった人が最終的に詐欺被害に遭うという事件の典型的なケースです。現在の出会い系は、単純なサクラ行為だけでは利用者を騙すことが難しくなってきているという事情から、こうした非・登録者までをも対象に、手の込んだ詐欺を行うことで不正に料金を徴収するという犯罪行為に及ぶことが多いので注意が必要です。

出会い系を利用したことがない人にとっては、サクラに騙されること自体が信じられないことかもしれませんが、サクラ出会い系による被害は現在でもなお大きな問題であり続けているのが実態です。サクラによる被害・事件が決して少なくないことを示唆するニュースを以下に引用します。

法人税約1億8千万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反罪で、出会い系サイト運営「ワイティ」=東京都豊島区=など3社と吉崎昌也実質経営者(41)を東京地検に刑事告発していたことが30日、関係者への取材で分かった。

…中略…

3社はインターネット上で「WISH」「Lucky」「DUO」などの出会い系サイトを運営。いずれも実際に異性と出会うことはできない「サクラサイト」だったという。

引用元
出会い系サクラサイトで脱税1億8千万円、実質経営者ら告発 東京国税局 – MSN産経ニュース

この通り、サクラによる被害額は決して小さいものではありません。その経緯もサクラとのメール交換によるものだけでなく、先に引用したようなスパムメールをきっかけに生じる事件など、さまざまなパターンによって引き起こされるのが実態です。

登録者同士のトラブルによって起きる被害や事件

サクラなどの詐欺行為がなくとも、登録している利用者間のトラブルが原因となって事件が発生してしまうケースも少なくありません。出会い系サイトは、異性との出会いや恋愛を目的とした人が登録するものなので、男女間の感情のもつれが大きなトラブルや事件に発展するケースも少なからずあります。こうした事件には、美人局被害ストーカー被害などがあります。

利用者間のトラブルによる事件の事例

利用者間のトラブルをきっかけに起きる出会い系事件のうち最も発生件数が多いのが、感情のもつれを原因としたストーカー事件です。以下では、出会い系に限らずネットの出会いをきっかけに知り合った相手がストーカーとなり被害に遭う事件について報じた記事を引用しています。

千葉県警が2013年に摘発したストーカーとDV(ドメスティックバイオレンス)事件471件のうち、出会いのきっかけが判明した227件を調べたところ、被害者と加害者がインターネットを通じて知り合ったケースは全体の約2割を占め、DVでは約3割に上った。ストーカーとDV事件で出会いの形態を巡る分析は初めてとみられ、ストーカー治療の専門家は「ネットは現実世界と違い自分を幾らでも良く見せられるが、自己愛が強いだけに振られたりすると全否定されたと感じ、執拗(しつよう)なストーカーとなりやすい」と特有の危険性を指摘した。

引用元
ストーカー:2割がネット出会い 千葉県警分析 – 琉球新報

別れを契機に、男女のどちらかが未練を理由にストーカーになってしまう事件は、出会い系が悪いと言えるものでもなく、リアルなきっかけの出会いにおいても生じることですが、ネットの出会いをきっかけに付き合ったカップルに比較的多く見られることが報じられています。

ストーカー事件に巻き込まれることが多いのはどちらかといえば女性です。したがって、女性が出会い系に登録する場合は、そういった危険性もあることを理解した上で、出会う男性を慎重に選ぶ必要があります。

援デリ業者による売春斡旋事件

近年出会い系絡みの事件で大きな問題となりつつあるのが、違法な援デリ業者による売春斡旋事件です。これはいわゆる援デリと言われるもので、援助交際希望を装った書き込みを通じて男性を募集し金銭と引き換えに会うことを要求する業者が引き起こす事件です。

宇部署は26日、少女ら5人に売春をあっせんしたとして、無職の男女4人を売春防止法違反(周旋)容疑で逮捕したと発表した。

…中略…

知り合いの17〜20歳の女性5人に、出会い系サイトで…

引用元
売春防止法違反:容疑で男女4人を逮捕−−宇部署 /山口 – 毎日新聞

この事件のように、援デリ業者が未成年者に対して出会い系サイトを通じて売春の相手を斡旋する行為が、出会える系のサイトを中心に蔓延しており、児童による援助交際が組織的な形で行われているという問題があります。

援デリ業者が出会い系の管理者の目を盗み、巧みに利用者になりすましてサイト内で客引きを行っていることや、管理や排除が後手に回らざるを得ないこともあることから、こうした犯罪行為を未然に防ぐのが難しい状況となっています。

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スマホアプリやSNS系の出会いサービスを利用することで起きる事件

一般的に『出会い系事件』として一括りにされる事件には、出会い系サイトの利用を通じて起きる事件以外にも、スマホの無料出会いアプリやゲームサイトなどのSNS系のコミュニティサイトの利用を通じて発生する事件もあります。現在、ネットの出会いをきっかけに起きる援助交際などの事件で多いのは、後者のスマホの無料出会いアプリやゲームサイトなどのSNS系のコミュニティサイトを利用することで起きる事件です。

出会い系サイトが、18歳未満の児童の利用が法律によって禁止されているのに対して、スマホの出会いアプリやコミュニティサイトの利用には法的な制限が設けられていません。そのため、売春相手を募集する目的でこれらのアプリやサイトが悪用されるケースが近年増加しており、発生する事件もまた非常に多くなりつつあります。

スマホは爆発的に普及が進む携帯端末であり、今やほとんどの18歳未満の児童が個人専用の携帯として所有していると言っても過言ではありません。スマホはガラケーとは違い、アプリなどによってネットの利便性が非常に高くなっているので、法規制のない出会いサービスが簡単に利用できてしまうという点が大きな問題です。

「LINE」など無料メッセージングアプリでやり取りをする相手を見つける「ID交換掲示板」アプリの実態を調べた結果を、モバイル関連企業などで構成するモバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)が公表した。ID交換掲示板を発端として青少年が性犯罪などの被害に遭う事件が急増しているとして、アプリストアを運営するAppleなどにも協力を求めてく。

引用元
青少年の被害が急増「ID交換掲示板」 業界団体が実態調査 – ITmedia ニュース

この事件のように、LINEのID交換掲示板を出会い系に代わるものとして利用し性犯罪事件に巻き込まれる児童の数は年々増加しています。

スマートフォンの出会い系アプリで男性客を募り、女子高校生を紹介して売春させたとして、28歳の男ら2人が逮捕されました。

 無職の金城翔平容疑者と宮沢純治容疑者(30)は3月、33歳の男性会社員に高校2年の女子生徒(17)を紹介し、売春させた疑いが持たれています。警視庁によりますと、金城容疑者らは、出会い系掲示板アプリ「ひまトーーク」などに、女性になりすまして援助交際を持ち掛ける書き込みをし、男性客を募っていました。10代から20代の女性10人を雇い、2年間で約5000万円を売り上げていたということです。取り調べに対し、2人は「思い出せない」などと容疑を否認しています。

引用元
出会い系アプリで女子高校生に…28歳男らを逮捕 – テレ朝news

また、先に解説した援デリ業者による売春斡旋がこうした無料出会いアプリを通じて行われるケースも多くなっており、出会い系サイトは危険で、スマホアプリやコミュニティサイトは安全という認識や理解は通用しなくなっています。むしろ、18歳未満の児童が巻き込まれる事件に関して言えば、児童が利用できない出会い系よりもアプリやコミュニティサイトの方が危険性が高いとすら言えます。

スマートフォンアプリでの出会いがきっかけになった性犯罪被害が増えている。未成年も含まれるため、子どもを持つ親にとっては深刻な問題だ。
「出会い系サイト」を規制する法律があるのに、なぜアプリ経由の「出会い」が根絶されないのか。

…中略…

奥村徹弁護士はYahoo!個人のページで「出会い系サイト規制法」について、「ただの掲示板で異性が誘い合っていても1対1の通信でないので出会い系サイトには該当しない」と述べている。その上で、「元々ザル法だった出会い系サイト規制法から、コミュニティサイト・出会い系アプリへと利用者が完全にシフトしてしまっていて、もはや出会い系サイトだけを規制する意味はないのではないかと考えている」
と指摘している。

引用元
出会い系サイト規制法の「抜け穴」 スマホアプリが広がり、性被害も増える – J-CASTニュース

この記事でも指摘されている通り、スマホの出会いアプリは法律の規制対象外となっているため、児童でもチェックなしで簡単に使えてしまうという問題があるのです。

事件に巻き込まれないための対策法

出会い系サイトに登録し利用することで、ネットのニュースなどで報じられるような事件に巻き込まれることは普通はほとんどありません。ランキングで評価しているような出会い系に登録し、適切に利用すれば事件に見舞われる可能性はまずないと言っても過言ではありません。

  1. 安全性の高い出会い系に登録する
  2. 実態を理解した上で適切な使い方をする

安全性の高い出会い系に登録する

事件や被害に巻き込まれないために最も大切なのは、比較的安全性の高い信用できる出会い系サイトに登録するということです。スパムメールや広告メールを通じて誘導される無料出会い系サイトには安全なサイトはないと理解した上で、出会える系の優良なサイトから利用する出会いサービスを選ぶことが何よりも重要です。

また、LINEやカカオトークのID交換出会い掲示板やコミュニティサイトを利用しないということも大切です。全体的な傾向としては、無料で利用できるサービスほど危険性が高いので、それらを避けるのが安全性を確保し事件に巻き込まれるリスクを回避するために重要と言えるでしょう。

実態を理解した上で適切な使い方をする

出会える系のサイトでも無条件で高く評価することはできないことも理解しておく必要があります。すでに解説した通り、援デリ業者は出会える系のサイトを悪用して客引きを行うケースが多いです。したがって、優良な出会い系だからといって完全に信用しきってしまうのではなく、女性利用者の中には援デリ業者が多数紛れていることを前提に、出会う人を慎重に選ばなければいけません。

男性利用者の中には、援デリ業者を一般的なデリヘル業者と同列に考え、それと知りながら会う選択をしてしまう人もいるようですが、未成年者を斡旋されるケースもあり、自らが犯罪事件の行為者となってしまうリスクが非常に高いので決して誘いに応じることのないようにしなければいけません。

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